早稲田大学 リーディング理工学博士プログラム

プログラム責任者
橋本 周司
Shuji HASHIMOTO
早稲田大学副総長
先進理工学研究科
物理学及応用物理学
専攻・教授

新しい大学院教育を切り開く

 直面する課題がますます複雑化・高度化しつつある現在、専門分野を深める大学院課程の充実に加えて、豊かな教養と専門性を合わせ持ち国際的視野からのリーダーシップを発揮できる人材を養成することが、早稲田大学の責務となっております。
この要請に応えるべく、早稲田大学では従来の学術考究型とも、専門職大学院教育とも異なる、第三の大学院教育のモデルとして、修士課程と博士課程とを区分しない5年一貫制の先進理工学専攻を大学院先 進理工学研究科に新設致しました(2014年4月)。学内の他研究科でも5年一貫制の導入が始まっており、学内へ浸透・波及しております。
本モデル教育の推進は本学創立150周年にあたる2032年に向けて策定したWaseda Vision 150における核心戦略「グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築」の一環として展開するものです。本学の特徴である多様性と開放性および国際的な広がりを組み入れた教育プログラムにより、社会を俯瞰し材料学からデバイス、システム学までを再統合してエネルギーに係る複合的な課題に挑戦できるイノベーティブな人材を養成します。国内外の教育研究機関および産業界との対話をさらに進め、時代を先導する大学院改革のモデルとなる博士課程教育を展開致します。

リーディング理工学博士プログラム3年目を迎えて

 リーディング理工学博士プログラム(2012‒18年度)は理工系リーダー人材の育成を目的として文部科学省が推進する「博士課程教育リーディングプログラム」のひとつに採択されました。
本プログラムでは、国際的な舞台でリーダーとして近い将来活躍し、エネルギーなどの世界的な問題に挑戦できる理工系博士人材の育成を目指しています。学生各々の専門を基盤にしながら、より深く広い専門知識、課題設定・解決に挑戦するための引出しとなる多画的な視野、グローバルなコミュニケーション力などを身に付けるワンランク上の博士教育を、5年一貫制の先進理工学専攻において、柔軟かつ持続的に推進しています。
修士号を出さない本専攻には、自身のキャリアパスを見据えた意欲高い学生が幅広い学科から集っています。5年間のシームレスな時間を最大限活用して欲張りな履修計画を立てると共に、熱気あふれ世界で競う本学での研究に参画しています。国際水準の質を担保するため厳格なQE・学位審査制度を導入し、学内はもとより産業界や海外研究機関と協同しながら、複数の教員がチームを組み責任を持って指導にあたっています。
2016年度には、最初の学位取得者を社会に送り出す予定です。志高く熱意あふれる博士人材を共に育てるべく、皆様のご協力と力強い後押しをお願い致します。

プログラム
コーディネーター
朝日 透
Toru ASAHI
早稲田大学
先進理工学研究科
先進理工学専攻・教授

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